こんにちは。あゆ(@houriajewels)です。
モロッコ・タンジェからスペイン・アルヘシラスまでフェリーで移動した記事を過去に書きました↓

▼目次
- タンジェ行きのチケットを買うには
- モロッコのフェリー会社「Morocco Africa Link」
- 天候悪化のため、船が運休停止
- ポートのfree wifiは一時間のみの制限付き
- 待ち時間なんと8時間!夜中にフェリー出発進行
- フェリー到着から入国までも長い道のり…
タンジェ行きのチケットを買うには
スペインのアルヘシラス港は広いし、初めてフェリーの利用ということで、迷いました。
しかもフェリーって全然親切じゃないし、搭乗口や出口もわからない。
行きのタンジェ→アルヘシラスでは「到着しました」みたいなアナウンスもなく、今までの一人旅で一番「よくわかんないな、なにこれ…」となっていたので帰りも心配。
かなり自主的に動いていろいろ聞きながら苦労した記憶があります。
しかし行きを経験したので、スペインのアルヘシラスのバス停からタンジェ行きの港(ポート)までの行き方は分かっていました。
ただチケットなのですが、タンジェからレンタカーを借りるチケット売り場と、フェリーのチケット売り場の場所が異なるので、注意です。
レンタカーを借りるのは港の外にあるチケット売り場で、フェリーのチケットを買う場所は港の中、奥にあります。
早朝からスペイン南部の都市コルドバをALSAのバスで出て、アルヘシラスについたのは14時ごろ…。
1日に何本もフェリーは出ているし、会社もたくさんあるので特に予約などはしていませんでした。
タンジェでスペイン行きのチケットもすぐ買えて、チケットカウンターも誰も並んでいなく超暇そうでした。
なのでアルヘシラスでもすぐ帰ると勝手に思い込んでいました。
しかしこれが最大の間違い。
モロッコのフェリー会社「Morocco Africa Link」
チケット売り場は異常なまでの長蛇の列で、フェリーの会社なんてたくさんあるはずなのにどこも激混み。
しかも、何故だか全然前に進まない。
列で並んでも30分くらいずっと一歩も動かない状況。
スペイン語もアラビア語も話せない私は全く状況が掴めませんでした。
そんなこんなで2時間ぐらい並んでやっとチケットを買いました。
行きは「FRS」という会社を利用したのですが、そこも信じられないくらいの長蛇の列だったので最初から諦めました。
とりあえず直近でフェリーが運行していて、引くほど混んでいない、タンジェ行きとなると他にあったのが「Morocco Africa Link」という会社でした。
大量のモロッコ人のおっさんに紛れてやっと購入したはいいもの、あと30分で船が出る!早くしなきゃと搭乗ゲートまで行ったのですが、なんと警備員に入るなと言われました。
スペイン語でお前の会社はまだ、と。
「え?あと30分でしょ?こいつ分かってんのなに勘違いしてるん?」と思ったのですが、入らせてもらえず。
「待て」の合図しかされず、泣く泣く搭乗ゲートに入っていくほかの客を葉を食いしばりながら見ていました。
天候悪化のため、船が運休停止
いつまでたっても入れてもらえず、私と同じ時間帯で同じ会社のチケットを購入した方も入れないことが判明。
私に説明しようとしてくれたのですが、アラビア語しかわからず私はいつまでたってもわけわからない状態。
とりあえず英語が分かりそうなインフォメーションセンターに行ってみると「天候が悪いから船は休止している。詳しいことはこの会社のスタッフに聞いて」とのこと。
絶対英語なんてわからないだろうと思いつつスペイン人のチケットのお姉さんに聞くと「船は今タンジェ」とフランス語で言っていました。
「いやいつ動くかって聞いているのですが…」と質問しても「タンジェ・タンジェ」しか言わない。
そしたらモロッコ人も参入。
「いや、タンジェなのは分かってるんだけど、その船は今動いているの?それともタンジェで待機中なのかって聞いてるんだよ。アホなの?」
いつまでたってもお姉さんは「船は今タンジェ」しか言わない。
モロッコ人も負けじと「電話なりなにかしら向こうと連絡とって状況確認できるでしょ?
お姉さんはちんぷんかんぷんな顔でモロッコ人もイライラ。
タンジェからアルヘシラスまで約一時間半はかかります。
いつ船が来るかなど時間が読めれば外に出てカフェでのんびりすれば良いのですが、時間&状況が読めないのが辛い。
ほかの会社も天候悪化で遅れている便があったのですが、スムーズに動いているフェリーもありました。
ポートのfree wifiは一時間のみの制限付き
しかもこの日タンジェで友達が私がモロッコに入国するのを待っていました。
余裕を持って当初20時タンジェのポートで待ち合わせをして居たのですが、それも間に合いそうにありません。
wifiもなく、カフェに行ってwifi取りたいけど、その間にフェリーがもしきたらどうしようという葛藤。
しかもwifiのあるカフェもどこにあるのかわからない。
港からレストランなどがたくさんあるエリアまで15分ほど歩きます。
とりあえずもういつ着くかわからないけど確実に約束の時間に間に合わないことは判明したので、思い切ってwifiカフェ探しの旅へ。
しかしこれまたwifiカフェ・レストランがなくストリートフードみたいなものばかり。
あまりにもちゃんとしたレストランはさすがに入り辛く、ホテルに入って都合よくwifi化してくださいもできない。
仕方なく高級そうなモロッコレストランに入り、クスクスを頼み、wifiを教えてもらい友達と連絡が取れました。
しかもクスクスがなんと8ユーロ。
これからモロッコに行けば400円くらいで食べれるものです。
友人と連絡は取れたはいいものの、正確な到着時間がどうしても伝えられない。
船はいつ動くかわからないし、もしかしたら夜中になるかも。
なので朝でもいいんだよ、っていうと「それはダメ。危ない。夜中でも待っててあげるから」と説得してくれました。
もう迷惑をかけまくりでとにかく申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいに…。
待ち時間なんと8時間!夜中にフェリー出発進行
そんなこんなで港に帰っては状況を確認し、WIFIで友達に連絡するため、カフェ付近に戻るの繰り返し。
しかも雨で風が強く服装はびしょびしょと正直最悪な状況でした。
そして23時、やっと船がタンジェからアルヘシラスに到着したとのこと!
待って7時間強、やっと搭乗ゲートへのる事ができました。
しかし出発がなかなかしません。
スペイン語もアラビア語も話せない自分が情けなく、悲しくなりました。
結局当初17自発のフェリーは夜中の1時半に出発。
船の中は混乱状態でした。
みんな状況がよくわかっていなく、怒り声が響く船内。
船に乗っている唯一のアジア人で、しかも女性一人旅ということでなんかかわいそうな目で見られていました。
荷物も多いから置いてどっかに買い物やトイレも行き辛い。
一人旅の辛さをこの時ほど実感したことはありませんでした。
そして何時間も夜中まで待たせているモロッコ人の友達に対してとにかく申し訳ない気持ちに。
フェリー到着から入国までも長い道のり…
タンジェについても到着のアナウンスもなく、船が停止したのを見計らって乗客が自主的に降りていくスタイル。
タンジェについたのはおそらく夜中の3時過ぎだったと思います。
みんな船の中で爆睡していて誰も気付いていなかったです。
しかも入国スタンプを押してもらう列も、おっさんたちがごった返していてこれまた長い長蛇の列。
何故だかわからないのですが、なかなか進まない。
再び怒り狂うモロッコ人たち…。
真夜中の4時にタンジェの港に到着。
モロッコ人の友達がなんと連絡が全然つかない中、私を信用して一晩中待ってくれました。
こんなに感動したことはありません。
あった瞬間からハグ&キスの嵐。
友達のモロッコ人おじさんも待ってくれたのですが、これまた優しくて感動。
しかもこの港から友達の家までなんと車で1時間のドライブ。
夜中に運転させてごめんなさいという気持ちでいっぱいでした。
憧れていた船旅で国境を渡る。
しかしフェリーでのスペイン⇄モロッコの移動はお勧めしないです。
値段もそこまで安くないし、飛行機の方が安く取れる場合もあります。
おかげで飛行機の快適さ・心地よさを知りました。
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