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他人に愛されないと自分を愛せない
「自分を愛せない人は他人も愛せない。」と当たり前のように本や他人が言っているのを耳にします。
一見筋が通っているように、聞こえます。
・まずは自己愛を高めてから、他人に愛されるべきだよね。
・自分のことが嫌いなのに他人には愛してもらおうなんて、おかしい
しかし最近思ったのです。
「まずは最初に他人に愛されないと愛し方わからなくない?」
家族は他人ではなく、身内。
今回は「他人を愛する」という行為では、恋愛面で考えて行きたいと思います。
「愛する」という定義について
まず辞書が定義する「愛する」(動詞:love)
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かわいがり、いつくしむ。「子を―」。心から大切に思う
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異性を恋い慕う。物事を強く好む。
おそらく多くの方が納得する答えかと思います。
「自分を愛せない人は他人も愛せない。」の名言のバックグラウンドとして使う「愛する」の言葉とも、マッチします。
「誰にも愛されていないから自分を愛せない」という悪循環
この「愛する」をが生まれる理想の循環
自分が好きなのは愛してくれる誰かがいるから⇄愛してくれる誰かがいるから自分が好き
このポジティブに働いた時の循環に対して、「自分を愛せない人は他人も愛せない。」という名言が適応します。
基本的に自己嫌悪に陥る人の特徴の循環。
自分を好きではないのは誰も愛してくれないから⇄誰にも愛されていないから自分を愛せない
「最初は一方的に愛されないとダメなのでは?」
上記の考えに至ります。
他人と愛を育む難しさ
「他人を愛する」こと自体のがハードルがまず高いです。
他人を愛するなんて、考えてみればとっても難しいこと。
赤ちゃんは恋愛をしません。
子供時代に友達を作って、そして成熟していく過程で多くの人は恋愛をします。
人間は自身が他人と関係を築く前に、家族や血の繋がった親戚と無償の愛を受け、与える行為というトレーニング活動をすることによって、社会に出て他人とも愛を育んでいく作業をします。
「環境や幼少期が人間の基盤を作る」といいます。
家族に「自分」という存在だけで、無償に愛されることは重要です。
大人になるにつれ、全てのことに対し人は理由を挙げます。
友情や愛についても同じです。
「あなたの容姿が美しいから」
「優しいから」
「料理が上手だから」
「学歴が良いから」
「お金を持っているから」
他人に対し具体的な理由がない限り、その人を愛しません。
しかし親が子供に注ぐ愛情は違います。
唯一あげるならば「自分の一部だから。血が繋がっているから。」
何も努力しなくても、あなたというだけで愛されます。
あなたの持っているものが目的なのではなく、あなた自身を目的としています。
この家族との愛の関係を育んで根本的な自己肯定感や自己愛が安定されます。
その次のステップに来るのが友情⇨恋愛です。
恋愛とは自分と相手にある隙間、小さな距離に恋をすること
「自分を愛せない人は他人も愛せない。」
自分が好きだと、その自分を好きな人も好きになれます。
逆に言えば自分自身が嫌いなのに、その自分を好きと言っている人は相手自体を否定します。
価値観・趣味がまず合いません。
人は自分が好きなものを共有できるときに喜びや親密性を感じます。
恋愛は自分と相手、両方がいて初めて成り立ちます。
愛は相手に単純な性的魅力を感じることではありません。
自分と相手との関係やその間にある小さな距離に恋をするのです。
自分と相手を両方に愛情がないとその距離、相手と自分が作る雰囲気に恋をすることは難しいということ。
よって「自分を愛せない人は他人も愛せない」の名言が成り立ちます。
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