こんにちは。あゆ(@houriajewels)です。
モロッコでジュエリーブランドを立ち上げているのですが、そのジュエリーの着用イメージ写真のため、モデルが必要になりました。
モロッコの現地モデルと撮影した作品はこちら↓
▼目次
イスラム圏・モロッコではモデルなどの芸能活動は嫌われる
モロッコでは、日本のようにサロンモデルや読者モデルなどいません。
日本だとプロのモデルさんよりもワンランク下で探しやすい。アクセスしやすいのが大学生やアイドル活動の傍でやっているモデルさんがいますが、これは割と良いシステム。
・事務所に所属していない。
・フリーランスな分、自由がきく。
しかしモロッコでは「プチ」モデルは見つけにくいかもしれません。
まずサロンも女性が髪を切る場所は完全に封鎖されて、基本見えない造りになっているし、モロッコでパート感覚でモデルをやっている人はそうそう見ませんでした。
この「読者モデル・サロンモデル」文化はモロッコがないというよりも、日本独自の文化だと思いますが。
そもそもモロッコはイスラム圏。
街中ではたくさんの女性がスカーフを巻いているし、都会以外のエリアではヒジャブ、体を隠す衣装が一般的なモロッコ女性の服装です。
ムスリムの女性がスカーフを巻くのは、自身の美しさを大衆に隠し、夫や家族の前だけに見せるものです。
そのためモロッコ人女性がモデルをやるというのは、自身の美しさをビジネスにすること。
保守的な人たちは、このことについてあまりよく思わない、モデル=汚らわしい行為に見えるのです。
日本に置き換えると、AV女優まではいきませんが、下着やセミヌード等のモデルをすることと似ているかもしれません。
寛容とはいえ、モロッコはイスラム圏で、宗教的な理由から女性が露出することはあまり良いイメージがありません。
モロッコでは美しい旧市街(メディナ)や砂漠、洗練されたデザインの街歩きなど魅惑的な撮影スポットもたくさんあり、世界中から撮影のため渡航してくる外国人もたくさんいます。
その広告写真の多くは、西洋人モデル、日本のブランドなども、日本人モデルを起用しています。
モロッコ現地のモロッカン・モデルはモロッコ在住の西洋人モデルよりも体感的に少ないかもしれません。
モロッコ人女性のモデルで撮影したい・失敗の連続
私はモロッコ現地に友達がほとんどいない状態で、一人でぽっと滞在していました。
しかしモロッコでの人脈・コネクションはゼロ。
一応Facebookの外国人移住者のページでモデル募集をかけてみたけど、「いいね」どころか、コメントも何もつかない。
その後もいろいろな人に助けを求めるも、失敗に終わりました。
モロッコ人女性の友達はいますが、その多くはヒジャブをかぶっていて私のヘア・アクセサリーを着用して撮影することは厳しいです。
また、一般的な素人に頼むよりも、本格的なプロのモデルに頼みたいという願望がありました。
インスタグラムを駆使して探す
私の小さな小さな人脈では、モロッコ人女性のモデルを探すことは不可能だと悟りました。
そこで借りるのがSNS、ネットの力です。
今ではネットという無料で世界中の人と探せる便利な時代。
その中でもインスタグラムというプラットフォームはFacebook並みにみんなが使っているし、気軽にフォローやいいね、コメント、DMを送れるというメリットがあります。
このネット世界からモロッカン・モデルを見つけることにしました。
ハッシュタグで#moroccogirl、#moroccanmodel、#moroccanbeautyなど、適当に探します。
そうしたら同じハッシュタグをつけている女の子の投稿、アカウントが見られます。
ハッシュタグをつけているということは、向こうも誰かと繋がりたい、モデルを目指している、自分を表現するのが好きだということがわかります。
インスタのDMで連絡をとって、撮影したいと述べ、値段交渉に入るという極めて現代的でシンプル、カジュアルな方法です。
私の場合、ブランドの商品画像も載せていなく、そのブランドのアカウントを載せていなかったので、モデル側もイメージが尽きずらく、創立前の、無名のブランドに対してモデルするというのは疑問だったと思います。
値段は人によりますが、プロフェッショナルでモデル経験が豊富な子だと3000DH〜。
セミ・モデルだと10000DH くらいだと思います。
そこは個人差によるので交渉。
モロッコにも一応モデル事務所はあり、経済都市、カサブランカや首都、ラバトにあります。
現代的でヘアーの撮影も可能となると、都会エリアの女性になってくると思います。
モロッコ・モデルと実際に撮影
今回の撮影ではモロッコ人女性2名にお願いしました。
撮影地はマクロレンズ のメディナと、Kasbah of the Oudayasという有名観光スポット。
有名な観光地で撮影をしていたので、特に目立たず怪しまれませんでしたが、あまり一般の家の前で撮影などはしない方が良いと思います。
どの家のドアも可愛くて、綺麗なのですが。
ただ撮影現場では自分が撮影監督、カメラマンなどを全てしていたせいで少し大変でした。
撮影の助手などもいなかったので。
また撮影用にバラとホブス(パン)も買いました。
バラはメディナに10DHで売っていてホブスも一つ1DHと安いです。
可愛く撮れて大満足です。
モロッコ・モデルと友達になれた
後日モデルの子から「あなたと会えてよかった、あなたは素晴らしい人」と絶賛されて、おまけに仲良くなれて嬉しかったです。
もしかしたら私が同年代の女性だからということもありますが、思っていたより数倍もオープンだったのが、感動しました。
私よりも素晴らしいのは圧倒的に彼女たちなのですが…。
実は帰国した今でもメッセージのやりとりをしていて、ビジネスの関係から友達になりました。
モロッコのモデルさんとお仕事できたのは、非常に良い経験でした。
勇気出してインスタで話しかけてみてよかったです。
考えてみれば、DMを送るのは無料だし、撮影したいって思ったらとりあえず話しかけてみるのはタダだし、失礼なことでもないのでやってみるべきだなと思いました。
きっとこれからまたジュエリーの新作やモロッコで商品開発をしたら、日本や西洋人のモデルではなく、モロッコ人モデルにお願いすると思います。
コメント