こんにちは。あゆ(@houriajewels)です。
整形依存症の「扇風機おばさん」として知られる韓国人のハン・ヘギョンさん(57歳)が亡くなったそうです。
お悔やみ申し上げます。
ひと昔テレビで特集もされ、話題になった彼女。
知っている人も多いかと思います。
ヘギョンさんは歌手になることを夢みて来日しました。
しかし成功しないことから、自身のコンプレックスであるエラを隠すために、整形手術を施したそうです。
当初は顔のエラ改善で入れたシリコンもだんだん止まらなくなりました。
注入し続けるためお金もなくなったため闇医者に頼り、工業オイルなどを注入させられてしまいます。最終的には自分自身で食用油やベビーオイルなどを使用し、注入すること自体に依存してしまいます。
整形手術のやりすぎで体に被害がおよび死に至った彼女でしたが、そこまでになってしまった過程、心理状態を想像するととても胸が苦しくなります。
整形前でも世間的には十分美人と言われていた彼女。
もっと綺麗になりたい、完璧にならなきゃという気持ちから整形に依存してしまったのでしょうか。
整形当初はただ美しくなりたいという欲求。
次第には注射を入れろという幻聴を阻止するためという別の目的にシフトしていったことが伺えます。
醜形恐怖症が大きな要因でしょう。
醜形恐怖症は、極端に自分が醜いと感じてしまうこと、異常である、あるいはゆがんでいるなどと感じたりする障害です。
自分の容姿が魅力的ではないことに悩まされ、とらわれてしまう病気です。
〜症状の特徴〜
・鏡を何度も見る
・化粧や髪型を頻繁に変える
・整形手術に手ハマる
・見た目に対して執着し、不安になる。
見た目に対する多少のとらわれ感であれば、みんな少なからずあります。
しかしとらわれ行為によって長時間を浪費し、精神力も消耗し、日常生活に支障を来すレベルの場合に「醜形恐怖症」と診断されます。
自分には何か足りない足りない、入れなきゃ…そのうつ状態が続く限り、いくら手術して顔の異物を摘出しても変わりません。
ヘギョンさんは幻覚、幻聴に悩まされていました。
その声を阻止するような、誰か彼女を愛してくれるような声をかけてくれる方が1人でも入れば、今回のような整形依存に至らなかったと思います。
ヘギョンさんは非常に厳しい韓国の家庭で育ちました。
父親に物を持つ資格がないと言われ続け、のちにそれが幻聴となり、彼女は生きていく中で最小限のものしか部屋におけないそうです。
整形をする際は十分な知識と覚悟、そして強い精神が必要です。
いくら安く気軽にできるようになった現代でも、ある程度のリスクなどを踏まえた上で施術するべきでしょう。
コメント