こんにちは。あゆ(@houriajewels)です。
世界的にも有名な出会い系アプリ・Tinder。
日本でも利用している方は多いと思います。
恋愛目的はもちろん、友達を作る目的のみでも登録している方もいるはず。
海外(主に欧米)ではもはやTinderをやっている事がスタンダードになっているくらい、有名なアプリです。
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目次
▼目次
世界的に有名な出会い系アプリ・Tinder
Tinderは出会い系アプリとして世界的に最も有名。
操作はとてもシンプルで、出てきたプロフィール写真を右にスワイプすれば「いいね」
左にスワイプすればもうその相手は表示されなくなります。
この右にスワイプ下同士、お互いいいねした動詞は「マッチングが成立」し、メッセージ交換ができるようになります。
自分のページに表示されるプロフィールは自分と近距離の相手が表示され、恋愛対象も、男性・女性・両方・年齢なども設定できる仕組みになっています。
Tinderは出会い系アプリですが、ビジネスで使っている方もいれば、ただ単に友達探しだったり、旅をしている人なんかは現地で一緒に回れる人を探しているなど使い方は様々。
シンプルなだけに、使いようによっては自分の求めるやり方でできる点が利点です。
しかしTinderができた当初はいわゆる「ワンナイト・セックス 目的」の方が多い印象でした。
現在も一般的には真剣な交際というよりも、「遊び目的」のアプリとして有名。
軽い気持ちで使うアプリとして適切だと思います。
モロッコのSNS事情
ここモロッコ(中東・イスラム圏)ではインターネットがあまり浸透していないと住んでいて思います。
日本や欧米ではFacebookがもうだんだん使われなくなっている印象ですが、モロッコ人は常にFacebookをチェックしているイメージ。
流行などが少し遅れているという印象です。
また日本みたいにネットに実名で投稿するということに抵抗がないという理由もあるかもしれません。
Twitterはほとんどのモロッコ人が利用していない印象です。
インスタグラムの方が断然流行っていますが、利用しているのは割と若者層限定で、しかも都会でモダンな思考の方が多いイメージです。
インスタグラムでもプライベート・身内で写真をシェアしている方が多いです。
誰かと知り合うためのツール・インフルエンサーとなるともっと限定されます。
モロッコで有名なヒジャブ・ファッションのインフルエンサー↓
つまりSNSを既に実生活で知っている人と、ネットでも繋がるぐらいの考えで、SNSで有名になろうとか、SNSで新しい恋の相手を探そうと言った考えは日本や欧米より少数派であると思います。
そして宗教的な理由から、頭が固い人たちや保守的な人は、ネットに自分の写真を載せることに対して反対派でまるで汚いことのように考えます。
もちろんネットの世界で有名なユーチューバーやインフルエンサーはたくさんいますが、彼らはモロッコの中でも、現代的な考えの人たちです。
実際にTinderを利用してみた
実験としてTinderアプリに登録して1日のみやって見ました。
私はエッサウィラというモロッコ南部の港町に滞在しています。
ここは観光地ではありますが、比較的田舎でゆったりした街。
対象は男女両方でやって見ました。
とりあえず出てきた人を全部右スワイプして見ました。
予想通り女の子は全然出てこなく、出てきても「友達限定」の方が多かったです。
私が男性設定でやれば、もしかしたらもっと出てきたかもしれませんが。
母数が少なすぎるので参考になりませんが、ローカルが大半でした。
モロッコ男子は結構出てきましたが、私の街に住んでいる方はあまり見つからず、都市部のカサブランカやラバトが大半でした。
多分エッサウィラでTinderをやっている人がいなくて、他の都市の人を出すしかないとTinder側が判断したと思います。
しかもエッサウィラからカサブランカまでは500kmほど離れているので、カサブランカでTinderをやっているモロッコ人で遠くの都市の人とも繋がれるよう設定している人、又は課金している人とこれまた限定されていると思います。
ローカルもいましたが、西洋人も何人かいました。
ずっと右にスワイプしてどのような人がいるか見ていたのですが、結果100人行かないぐらいでTinderが「もうこれ以上表示できる相手がいません」と…。
多分カサブランカやラバトなどモロッコの北部・首都ら辺に行けばもっと表示されるかもですが、私の印象では全然いなかったです。
Tinderをやっているモロッコ女子にインタビュー
モロッコ人の女友達と遊んでいた時、彼女の友達がなんとTinderをやっていました。
私を含めてモロッコ人女子たちは興味津々。
そのTinderをやっている子以外、誰も「Tinder」が何かわからずちんぷんかんぷん。
モロッコの北部にあるスペイン真下の都市、Tangerは比較的都会でヨーロッパのようでオープンマインドな人たちが多いのが特徴です。
そんな都会でも大半の人がTinderを知らないのは、普及していなからでしょう。
Tinderをやっているモロッコ女子は、まずTinderの説明をみんなにしていました。
ほとんど外国人が出てくるため、マッチした人とは英語かフランス語で会話していたそうです。
そんな中一人のモロッコ人男子とマッチして、会話して、一回デートして食事したとのこと。
結局恋愛に発展するかどうかはわからないが、まあ危険性もなさそうだし、これからも続けてみよかなということ。
他の女の子たちも「へえ〜〜〜」と興味津々で聞いていました。
しかし特に自分もTinderをやってみたい!みたいな反応ではありませんでした。
そのTinderをやっている子はヒジャブをかぶっていなく、服装も西洋系、保守的なタイプではなく、変わった感じの子でした。
モロッコの一般的な女の子というよりも、好奇心旺盛で、かなりオープンマインドの子だったので、Tinderはやはり一般的ではない様子。
モロッコでTinderが流行らない理由
カサブランカやラバト、マラケシュなど外国人が多い大都市だと、Tinder人口は多いと思います。
それでもモロッコでは日本みたいにTinder=ワンナイトではなく、普通にあってお茶くらいだと思います。
日本や東京みたいにバンバンたくさんの子が表示されないとは思うので、モロッコでモロッコ人のガールフレンドを作りたいとなったらやっぱりネットではなく、現実世界で勇気を持って話しかけることをお勧めします。
ネットだとお互い実名などがちゃんとわかるFacebookの方が出会いはあるかもしれません。
Tinderでは写真と名前、ロケーションしか表示されなく、その人の人となりの情報があまりにも少ない。Instagramのようにギャラリーやフォロワーなどが見られず、社会的な繋がりが見えにくく、モロッコ人にとって不安を感じる要素だと思います。
モロッコ人同士は「知らない人と道で知り合う・声をかけて話す」のハードルはわりと低いと思います。
親が紹介した相手と知り合って一週間くらいで結婚して、すぐ子供を産むかたも沢山います。
そんな中で見ず知らずの相手とネットでわざわざ自分で探す出会い系アプリは、普及しにくい社会だなと個人的には思います。
現実世界で相手を探す方がモロッコ社会では賢い。
知らない人同士でも圧倒的に良く話すし、例えばカフェやお店なんかでも、お客さんと店員さんと言った壁がないです。
みんな気さくに話します。
話しかけることや話しかけられることに対しての抵抗は、低い方です。
友達の友達は友達、という雰囲気ですし、家族・親戚のつながりも強いので、出会いなんていくらでもあります。
同じ時間を同じ場所で共有しているということに安心感や運命を感じているかもしれません。
Facebookのように実名で利用しているSNSで出会いを探すことはあるかもしれませんが、Tinderのような軽くて人間の信用性のないアプリはモロッコではハードルが高いです。
現代化されてきたモロッコ とはいえ、男女交際や恋愛のデートは日本よりもハードルが高く、好きな相手ときちんとして、親に紹介するのが一般的。
軽い気持ちでデート相手を探すのに適したアプリは、モロッコの文化・宗教的な面と一致しないのでこれからも流行るのは難しいかもしれません。
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